結論:まずは使う場所と予算で絞る
- 1台でいろいろな場所に使うなら JBL Flip 7(実勢価格の目安 約16,000円)。IP68で、公称の再生時間は最大14時間(+2時間)、重さは約560g。USB-Cで音声を入力できるので、デスクでも使えます。
- お風呂・キッチン用の小型機: 電池の持ちを重視するなら Sony SRS-XB100(約16時間)。2台並べてステレオで聴きたいなら、2026年発売の JBL GO 5(2台で約1.3万円)。
- 充電の回数を減らしたいなら Marshall Emberton III(約32時間)。キャンプでスマホにも給電したい人で、持ち歩ける重さ(約1kg)に収めたいなら JBL Charge 6。
- 庭やキャンプで大人数に聴かせるなら: AUX入力があり、同じ機種2台でステレオにできる Bose SoundLink Max。コンセントのある場所で音量を出したいなら JBL Xtreme 5。
価格は2026年10月19日時点の実勢価格の目安(一部メーカー直販価格)です。セールで大きく動くので、購入前に確認してください。
2026年の事情:JBLの2台つなぎの方式が切り替わった
JBLは2025年発売のFlip 7・Charge 6から、複数台の連携方式を独自のPartyBoostからLE Audioの放送機能「Auracast」に切り替えました。2026年もGO 5(4月)とXtreme 5(6月)がAuracast対応で発売されています。困るのは買い足しのときです。手持ちのFlip 6やCharge 5(PartyBoost)とFlip 7(Auracast)は一緒に鳴らせません(SoundGuysの解説より)。
2台目を買うつもりなら、音質やW数より先に、今持っているスピーカーとつながるかを調べてください。
2台つなぎの早見表
| 組み合わせ | 左右のステレオ | 同じ音を2台で鳴らす |
|---|---|---|
| JBL GO 5 × GO 5 | できる(本体を触れさせるAirTouch) | できる(Auracast) |
| JBL Flip 7・Charge 6・Xtreme 5 どうし(Auracast対応) | 製品の案内を確認 | できる(Auracast) |
| JBL Flip 6 × Flip 7、Charge 5 × Charge 6 | できない | できない(方式が違う) |
| Sony SRS-XB100 × SRS-XB100 | できる | — |
| Bose SoundLink Max × SoundLink Max | できる | できる(パーティーモード) |
| Bose SoundLink Max × JBLなど他社製 | できない | できない |
| Marshall Emberton III × Emberton III | 案内なし | Auracastの追加が発表されたが、国内での提供は確認できず |
メーカーの公表情報をもとにした表です。ここに書いていない組み合わせは、各社のアプリやサポートページで確認してください。
独自の軸:1日2時間使うと、何日ごと・年に何回充電するか
14時間と24時間。数字だけでは充電の頻度が分かりにくいので、毎日2時間聴いた場合に換算しました。いずれもメーカー公称値から計算した理論値です。公称値は音量を控えめにした条件で測られていることが多く(たとえばBoseは「音量65%」と条件を明記しています)、大音量で鳴らせば短くなります。
| 製品名 | 公称の再生時間 | 1日2時間なら(公称値から計算) | 1年間の充電回数(公称値から計算) |
|---|---|---|---|
| JBL GO 5 | 約8時間(ブースト時10時間) | 約4日ごと | 約91回 |
| Sony SRS-XB100 | 約16時間 | 約8日ごと | 約46回 |
| JBL Flip 7 | 最大14時間(ブースト時16時間) | 約7日ごと | 約52回 |
| Marshall Emberton III | 約32時間 | 約16日ごと | 約23回 |
| JBL Charge 6 | 最大24時間(ブースト時28時間) | 約12日ごと | 約30回 |
| Bose SoundLink Max | 最長20時間 | 約10日ごと | 約37回 |
| JBL Xtreme 5 | 最大24時間(ブースト時28時間) | 約12日ごと | 約30回 |
お風呂で毎日使う人は、浴室から持ち出して充電する手間がそのまま続けやすさに響きます。小型機どうしで比べると、GO 5は年に約91回、SRS-XB100は約46回で、充電の手間はおよそ半分になります。
Bluetoothスピーカー7機種の比較表
| 製品名 | 向く場面 | 防水防塵 | 再生時間(公称) | 重さ | 2台つなぎ | スマホへの給電 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| JBL GO 5 | お風呂・キッチン・デスク | IP68 | 約8時間 | 約230g | 2台でステレオ(AirTouch)、Auracast | なし | 約6,500〜7,700円 |
| Sony SRS-XB100 | お風呂・キッチン・持ち歩き | IP67 | 約16時間 | 約274g | 同機種2台でステレオ | なし | 約6,800〜8,250円 |
| JBL Flip 7 | アウトドア全般・デスク | IP68 | 最大14時間 | 約560g | Auracast(Flip 6とは不可) | なし | 約16,000〜19,800円 |
| Marshall Emberton III | 部屋置き・旅行 | IP67 | 約32時間 | 約670g | 2台ステレオの案内なし | なし | 約18,000〜25,000円 |
| JBL Charge 6 | キャンプ(スマホ給電) | IP68 | 最大24時間 | 約990g | Auracast(Charge 5とは不可) | あり | 約21,900〜27,500円 |
| Bose SoundLink Max | 庭・BBQ・リビング | IP67 | 最長20時間 | 約2.2kg | 同機種2台でステレオ/パーティーモード | あり | 約44,600〜48,500円 |
| JBL Xtreme 5 | パーティー・大人数のキャンプ | IP68 | 最大24時間 | 約2.9kg | Auracast | あり(海外の仕様表) | 約56,100〜64,900円 |
防水等級は、最初の数字が防塵、2つ目が防水です。IP67は水深1mに30分、JBLのIP68は水深1.5mに30分の水没に耐える、とされています(IP68の条件はメーカーごとに決めるので、IP68どうしでも同じとは限りません)。出力(W数)は測り方がメーカーごとに違うため、表から外しました。価格の幅は、実勢価格の目安とメーカー直販・発売時の価格です。
各製品の詳細
1. JBL GO 5 — 2台で約1.3万円、お風呂やキッチンでステレオに
2026年4月23日発売。約230gの小型機で、防水防塵はGO 4のIP67からIP68に上がりました。2台を軽く触れさせるだけで左右のステレオペアになる「AirTouch」を搭載しています(GO 4ではアプリでの設定が必要でした)。USB-Cでつなぐと、最大24bit/48kHzの音声を有線で再生できます。出力は4.8W。
GO 5を2台買うと約1.3万円で、Flip 7を1台買うより少し安く済みます。キッチンの両端に1台ずつ置いて、左右から鳴らす使い方ができます。
弱いのは電池です。再生時間は約8時間で、毎日2時間使うと4日に1回の充電になります。
2. Sony SRS-XB100 — 小型で電池が長持ち。お風呂で毎日使う人に
約274gで、再生時間は約16時間。IP67の防水防塵で、ソニーもお風呂やキッチンでの利用を想定した製品として紹介しています。ストラップが付いていて、シャワーフックや棚に掛けておけます。通話用のマイクがあり、同じ機種を2台つなげばステレオでも聴けます。
2023年発売のモデルですが、2026年10月時点でも現行品として販売されています。GO 5と同じ価格帯で、再生時間は約2倍です。
この大きさなので、低音の量感はFlip 7クラスには及びません。
3. JBL Flip 7 — 平日は机、週末は外へ。1台で両方こなしたい人に
約560g。IP68に加えて落下への耐性も上げ、カラビナとストラップが付属します。スピーカー構成は45×80mmウーファーと16mmツイーター。再生時間は最大14時間で、Playtime Boostを使うと2時間延びます。2025年4月10日の発売時の直販価格は19,800円で、2026年10月時点の実勢価格の目安は約16,000円です。
USB-C経由の有線再生(最大24bit/48kHz)に対応しているので、平日はPCにケーブルでつないでデスクのスピーカーにし、週末はバッグに入れて持ち出す、という使い方ができます。
買う前に確認: すでにFlip 6を持っていて、2台で鳴らすつもりなら選ばないでください。連携方式が違うため、一緒には鳴らせません。
4. Marshall Emberton III — 充電の手間が嫌なら、最大32時間
再生時間は約32時間で、この7機種の中で最長です。毎日2時間なら充電は年に約23回。20分の充電で約6時間ぶん再生できます。重さは約670g、IP67。1台で音を全方向に広げる「トゥルーステレオフォニック」を搭載し、通話用のマイクも内蔵しています。Marshallらしいアンプ風の外観なので、棚に置きっぱなしでも見栄えがします。
入力はBluetoothだけで、AUX端子はありません。 複数台の連携は、従来のStack Modeに代わってAuracastをファームウェア更新で追加すると海外で発表されていましたが、Marshallの日本語サポートページの更新履歴には、Auracastについての記載が見当たりません。2台で左右のステレオにする機能も案内されていません。2台で鳴らしたい人、テレビやPCとケーブルでつなぎたい人には向きません。
5. JBL Charge 6 — スマホに給電できる中で、持ち歩ける重さ
スピーカーとしてだけでなく、スマホに給電するモバイルバッテリーの機能を持ちます。給電できるのはこの表ではSoundLink MaxとXtreme 5も同じですが、どちらも2kgを超えます。約990gで給電もできるのはCharge 6です。
再生時間は最大24時間(Playtime Boostで28時間)、IP68。ウーファーは53×93mmで、Flip 7(45×80mm)より大きく、ツイーターは20mmです。USB-Cでの有線再生とAuracastにも対応しています。
1泊のキャンプで、夜まで音楽をかけながらスマホの電池も補う、という場面で役立ちます。2025年4月24日の発売時の直販価格は27,500円で、2026年10月時点の実勢価格の目安は2万2,000円前後です。日帰りで荷物を軽くしたいなら、Flip 7で足ります。
6. Bose SoundLink Max — 庭やリビングで、何人かで聴くなら
重さ約2.2kg(Bose公式の仕様表の値)の大型機で、再生時間は最長20時間(音量65%での測定)、充電時間は5時間。IP67で、Bluetooth 5.4に加えてAUX入力も備え、本体のショートカットボタンでBluetoothとAUXを切り替えられます。USB-Cから、本体の電池でスマートフォンを充電することもできます。同じ機種の2台を、アプリなしで左右のステレオ、または両方同じ音で鳴らすパーティーモードにできます。対応するAndroidスマホなら、aptX Adaptiveで接続できます。
Bose自身が「濡れた状態での再生用には設計されていない」と案内しています。IP67は雨や水没のあとに壊れにくいという意味で、水辺で濡らしながら使う想定ではありません。
JBL製のスピーカーとはつながりません。Boseの別の機種と組み合わせる場合も、対応している機種かどうかをBoseのサポートで確かめてください。
7. JBL Xtreme 5 — 電源のある場所で音量を出したいパーティー用
2026年6月4日発売。付属のPDアダプターでAC電源につなぐと出力130W、バッテリー駆動では90Wになります。再生時間は最大24時間(Playtime Boostで+4時間)、IP68、Bluetooth 6.0、USB-Cでの有線再生(最大24bit/48kHz)に対応。音量に応じて音を調整する「AI Sound Boost」を搭載しています。海外の仕様表では、USB-Cから他の機器へ給電できるとされています。
国内ではJBL直販・公式楽天・公式Yahoo!・Amazon公式ストアでの限定販売で、色はブラックのみ。発売時の直販価格は56,100円で、10月19日時点では、販売店によって64,900円の表示もありました。重さは約2.9kgで、肩に掛けるストラップが付きます。
3kg近くあるので、電車や徒歩での持ち運びには向きません。
場面別のまとめ
- お風呂:毎日使うならSRS-XB100、2台でステレオにするならGO 5。どちらも湯船には沈めないでください。
- デスク:PCとUSB-Cでつなげる Flip 7。もっと小さくてよければGO 5。
- アウトドア(日帰り):Flip 7。キャンプ(泊まり):Charge 6。
- パーティー・大人数:AUX入力や同機種でのステレオが欲しいならSoundLink Max、電源のある場所で音量を出すならXtreme 5。
ポータブルスピーカーは、あとから2台目を買い足す人が少なくありません。その予定があるなら、1台目を選ぶときに、同じメーカーの同じ連携方式でそろえられるかを確かめておくと、買い足してから「一緒に鳴らせない」と気づく失敗を防げます。